以前の記事でもご紹介しましたが、私はBRSの分離式バーナーBRS-51を愛用しています。
高さ7.2cmと背が低く、展開時の直径が約12cmと指示基底面積が広いため非常に安定して調理ができ、とても便利です。
しかし、調理をしている最中2点気になることがありました。それは「少し風に弱い気がする」と言う点と、五徳が3本足のため、フライパンを使って調理する際「少し不安定な気がする」点でした。
改善したいポイント
- 風に少し弱い(かも)?
このバーナーは特性としてプリムスのP-153のような『1点集中型』ではなく、『拡散広範囲型』のバーナーなので、鍋料理やパスタなどの調理に適した特性をしているのですが、その反面火炎炎が拡散するため、1点集中型に比べて風に弱いと言う特性があります。
もちろんアルコールストーブを使っている友人などに比べると、圧倒的に早く火が湧くのですが、それなりの風が吹いていると、お湯が沸騰するのに少し時間がかかる気がします。
- クッカーによっては少し不安定感ある(かも)?
また、湾曲した三本足の五徳を展開することにより比較的広いゴトク径を持っていますが、フライパンなどの浅く広い調理器具を使うと、五徳からはみ出す量が増え、多少不安定感を感じることもあります。
一体式のバーナーと比べると圧倒的に安定しているため、気にしすぎと言われるとその通り。
基本的には近くにある岩などを使って風よけをしていますが、そんなに都合よく良い感じの岩が落ちているわけでもありませんので、ちょっと気になっていました。
「なら、風防買えばいいじゃない?」となると思うんですが、私の持ち運びスタイルとして、ジップロックの中にバーナーとライターを入れて、それをトランギアのケトル(0.9L)の中にしまって持ち運んでいるので、よく見かけるパタパタの風防だとスタッキングに難が生じるため、導入を躊躇していました。
いい感じの風防発見!
そんな時、FLAT EARTH EQUIPMENT(フラットアースエクイップメント)さんのウィンドシールドを見つけました。
九州でアルコールバーナーやウィンドシールドを自作・販売し、MYOGのワークショップなども行っているガレージブランドさんです。
公式のブログでは、風防のパターンのテンプレートがダウンロードできるようになっており、同社で販売しているウィンドシールドが自作できるようになっています。なんと太っ腹!
『作ったものをSNSに投稿する場合は@flatearth.equipment のメンションや#beercanwindscreen のタグ付け等もお願いします!』ってことなので、作る人はメンション&タグ付けしましょう!私もさせていただきましたが初めてするので合ってるのかよく分かりません笑!なにか問題あったらDMいただければ対応いたします!
これを見つけたとき、「この高さ方向を調整すれば、分離式バーナーの風防としていい感じのものを作れそうだ」とひらめきました。
フラットアースイクイップメントさんのホームページからテンプレートをダウンロードしても良いのですが、今回の私の使用方法とは少し異なる用途での使用を前提(同社で販売しているMONK’S STOVE『モンクスストーブ』の使用を念頭において設計されている)としているため、設計図を参考に高さ方向を低くし、
①直径をフライパンの直径よりも少し小さく、
②かつトランギアのケトル(0.9L)内にきれいに収納できる
ことを目指し作成しました。
必要物品
- 空き缶(350缶)2~3本
- ハサミ
- サークルカッター(あれば)
- カッター
- 穴あけパンチ
- (あれば)カッターマット
作成方法
では早速MYOGしていきましょう!
バーナーの地面から五徳までの高さは7.4センチメートルでしたので、気持ち小さめに切り出していきます。ってやってたら、公式さんと同じ大きさになりました爆。
初号機なのでとりあえずこのまま作っていきます。
こんな感じにマーキングして切り出し。
組み付け
缶が2本だと直径が足りないようです。なので同様に缶を切り出して延長していきます。パンクIPAが無かったので同じくブリュードッグのヘイジージェーンで延長。
こんな感じに組み上がりました!
バーナーのホースを通す穴はサークルカッターで切り出しています。
平日に晩酌する習慣がなくなってはや数年。最近はノンアルコールビールばかり飲んですが、やはりIPAとかの海外ビールの缶で作ると良い感じですね。
直径はほぼバーナー五徳と同じに大きさに調整。風防兼五徳として使用していく予定です。
とりあえず作ってみたので今度使ってみます!
という感じで取り合えずサッとックッカーに合わせて風防をMYOGしてみました。安定感バッチリですし、風防としての効果も期待できるでしょう。
果たしてお湯が沸くのは体感できるほど早くなるか・・・?あとアルミの耐久性的にバーナーで使用して大丈夫か(アルミの融点660℃)?等々早く検証したい!
今回はアルコールバーナーで使用する予定はないので空気穴は開けていませんが、今後使用していく中で必要に応じてパンチングしていく予定です。
効果と使用感については後で検証して報告していきます!
編集後記
ちなみにいい感じにスタッキングできるかと思いきや、
ツライチ過ぎてトランギアケトルの蓋が閉まらないというケアレスミスが発生笑。
こんなのはMYOGの常ですな笑。後で高さ方向を少し切り詰めて蓋が閉まるようにしてみます!
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