温度計使ってますか?
登山装備の選択をする上で、自分の耐寒温度を把握しておくことはかなり重要です。
特に秋から冬のキャンプにおいてはテントや寝袋、マットの断熱性能などが自分の耐寒性能と合っていないと凍えて眠れない夜を過ごすことになります。
オートキャンプでしたら車に乗るだけ毛布やストーブを載せていくことができますし、最悪車に避難すれば死にはしません。
しかしこれが高山の秋のテント場とかですと、自分が持てる荷物にも限界がありますし、装備が不足している状況で寒かったらもう逃げ場がありません。
なので常日頃からテント泊の際の気温を把握して自分の耐寒性能を把握しておく必要がありますが、人間の体感温度はかなりいい加減ですので、客観的な指標となる温度計を装備しておくことが重要です。
温度計買ったけど気に入らないのでちょっとイジクリます!
以前は100均の温度計を使用していましたが、外付けして少し映える温度計が欲しくなり2020年からドリテック(dretec)のデジタル温度計を使用していました。しかし2021年10月に涸沢のテン場で使用中、表示が映らなくなり故障してしまいました。朝方かなり気温が下がっていてテント内が多少結露しており、文字盤内に水滴が付着していたことから結露による故障だと考えています。
商品スペックを確認してみたら、IPX4相当(あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない)なんですね。使用環境に問題はなかったと思います。耐久性に難ありな印象。
新たに購入したものが登山やキャンプをする人たちの中では知名度の高いEMPEX(エンペックス)のサーモマックス50。
しかしこの温度計、1000円程度で購入できるのですが、風防とケースの隙間の合わせが悪くカチャカチャなって安っぽいのと、付属の紐が異常に長く邪魔だったので少し改良してみました。
今回の改造で使用するもの
・十字ドライバー
・PPテープ
・はさみ
・ライター
以上4点
改造手順
まず背面のネジを2本ドライバーで外します
2つに分解するとこのようになっています。
中央のバネが心臓部ですので触らないようにして慎重に文字盤を後ろから押すと文字盤と風防を外すことができます。
この文字盤が収まるケースの下地にセロテープやPPテープなどの透明なテープを張って振動吸収剤とします。
風防の外周にも同様にテープを張っていきます。ここは厚くしすぎると戻すときにズレてしまうので一周だけ巻きました。
後は外したときの逆の工程で文字盤と風防を戻していきます。
長すぎて好みでなかった紐も短く収まりがいいように自作していきます。
付属の紐を適当に切って両端を焼きつぶします。
焼き潰した両端をストッパーにしてケースの紐を通す穴にはめて抜けないようにします。
ケースを戻してネジ止めして出来上がりです。
どんな感じになった?
カチャカチャ音が消え、カッチリした感じになりました。手で振ってみても、中のゼンマイが動く音がかすかに聞こえる程度。紐もカラビナやコードリールにかけやすい長さに調整できました。
部屋の時計の温度計と同じ温度を示していますので精度的にも問題ないようです。
隙間を完全に塞いでしまうと温度が正確に測れないとのレビューもありますので、ある程度の隙間は残しておきましょう。
とはいっても素人の工作で完全な気密構造にすることなどできません。この程度の工作で出る誤差なんてたかが知れてますし。そもそも厳密な温度を知りたい人が選ぶ温度計の価格帯では無いと思います。
ハードに使って壊れたら買い替えるなりしていきましょう!
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