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スーパー無双の変わった使い方その後

スノーボード
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スーパー無双の紹介記事は、思っていた以上に見てくださっている方が多く、マニアックな奴ら皆様の究熱心さに呆れて感嘆しています笑

2024ゲレンデシーズンも終わりましたので、今シーズンの無双ワックスについての総括と次年度の抱負などをつらつら挙げていきたいと思います。

なんちゃってストラクチャーについて

まず、なんちゃってストラクチャーについてですが、月山のような汚れた雪の春BCでは耐久性が悪くなるような印象を受けました。

先日の月山BCで使用した板です。今シーズンはTJブランドの Napoleon Fis(ナポレオンフィッシュ)153を使用することが多かったです。

画像の左側がトーサイド。そちらだけツルツル。
完全にフラットになっている。

写真を見るとベースエッジ際から5センチほどの範囲で「なんちゃってストラクチャー」が削れて無くなっている様子が観察できます。この傾向は特にトーサイドで顕著でした。

ハイシーズンから春シーズンのゲレンデなど低温下ではなんの支障もなくほぼ削れずに同じ形を保っていたように感じていたので、たった一日での変化に結構驚きました。

月山BCに行ったことのある方には賛同していただけると思うのですが、志津コースの下山ルートはとにかくトーサイドでのトラバースが多いんですよね。そのため、トーサイド側の削れが顕著に現れたものと考えます。

仮説ですが、高い気温でのハイクアップ中に太陽に照らされてソールが温められていたため、耐久性が落ちた可能性と、汚れた雪の成分(黄砂?)によってワックスが削られた等の理由が考えられます。今回の月山BCのような「高温下」で「汚れた雪」の春のBCにおいてワックスの耐久性が損われる可能性が示唆されました。

雪質自体は、この時期の月山らしい汚れた雪+ザラメ+所々湿った新雪という状況でしたが、板の走りとしては、汚れた雪が最も滑り湿った新雪で板つかみが発生する状況でした。

汚れたところときれいなところがありますよね?
滑ってみるとこんな感じなんです。

ピーカンの月山に滑りに来るたびに思いますが、この汚れた雪が滑る現象は一体何なんでしょう?有識者の方、誰か教えてください。汚れた雪部分は直射日光で温められて沈み、水を含んで締まった雪質になっているので、そう考えると滑って当然なのかもしれませんが、見た目に綺麗な新雪ゾーンで板掴みが発生するのが直感に反していて、毎回「不思議だなぁ」と思っています。

今シーズン使ってみての結論としては、深い春雪用ストラクチャーと「なんちゃってストラクチャー」の間にはやはり超えられない壁があるような気がしています

春の水が浮いたゲレンデではセカンドボードとして使用しているライドWARPIGワーピグ)の方が滑走性が上でした。※ライドの板は初めからめっちゃ深いストラクチャー入ってる傾向強め。

ストラクチャーの目が荒い。そして深い。
国産ボードではあまり見ない仕上げ。

余談ですがライドの公式HPのヮーピグの商品ページが個人的にツボだったので紹介しておきます。

「豚は太っており、今にも屠殺されます。食べましょう!」パワーワード過ぎる笑

あたおかなキャッチコピーですが、ワーピグ良い板なんですよね~。

で、来季はどうする?

以上を踏まえ、来季はナポレオンフィッシュにストラクチャーを入れてしまおうと企んでいます。

「え?それじゃあパウダーを滑る時の滑走性がスポイルされてしまうって言ってなかったっけ?」と思った読者の方。慧眼です。

やはりソールに傷をつけるストラクチャー加工はソールに抵抗を生む要因となり、パウダーでの滑走性能が損なわれます

そこで来年度は「作成したストラクチャーの溝をスーパー無双で埋めてしまう」という手を考えています。そうです、なんちゃってストラクチャーならぬ「なんちゃってつるつるソール」にしようという魂胆です。

なんちゃってストラクチャーの滑り自体が悪かったと言うわけではありませんが、やはり春のシャバ雪には深めのストラクチャーが有効であるとよくわかったので、シーズンを通して快適に滑れる工夫として、シーズン始めからハイシーズンまでは「なんちゃってつるつるソール」で滑り

水が浮くような春シーズンになったらソールをしっかりブラッシングして、ストラクチャーの目に詰まったスーパー無双を削り落とし、ストラクチャーを浮かび上がらせることによって湿雪対策を行う作戦です。

この作戦の問題は、コンベックスソールかつ3D構造のナポレオンフィッシュに対し、いい感じにストラクチャーを刻めるのかが課題になってくると思われます。

色々と調べたところ、NKチューンさんとTJブランドか提携し、DJブランドの3Dボードに向けてお勧めチューンナップを提供しているとの情報がヒットしました。

3Dボード用春雪チューン!完全に希望通りのやつ!

県内にTJブランドを取り扱っているショップが一店舗しかないため、チューンナップ工房M.Kさんに詳しく問い合わせて検討してみようと思います。

チューンは3Dimension spring stone tune(3Dスプリングストーンチューンー全面サンディング後、前足のインサートホール付近からテールにかけて縦にストラクチャーを入れるタイプー)が候補。

「ボードの中心部とエッヂ際で多少の深さの違いが生じる場合や完全に左右対称にはならない場合がございますのでご了承下さい」との記述があるが、これはまぁ3Dボードの宿命と思って諦めよう。自分でいじくってても「こいつはチューンめんどくさいだろうなー」って思いますからね笑(フィールドアースのX2程では無いが)

↑こんな感じでエッジが360度全て接地しない超コンベックス構造なんです。

ということで、チューンに出してナポレオンフィッシュ構造どんな感時の滑走感になったのかはまた来季に報告していきたいと思います‼️

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