スノボとシューをステップインシステムにしたい!!
八甲田やかぐらなどで行われているバックカントリーツアーに参加すると、多くの人がヨネックス(やシマノ)のステップインシステムを使用しています。
スノーシューとスノーボードにそれぞれステップインのバインディングをセットし、ワンタッチで付け替えができるため、迅速に行動することができ、見ていて羨ましく思っていました。
フリマサイトを徘徊していると、ブーツは高いがビンディングだけならかなり安く出ていることがあり、以前から機会があれば格安の中古品を購入してこのシステムを導入したいと企んでいました。
昨年末、程度の良い中古品のブーツとビンディングのセットが手に入ったため、状態のあまり良くないビンディングのみ追加で購入し、そちらをスノーシュー用に改造してみました。
ネットで見ているとステップインに改造しているのはMSRのスノーシューばかりであり、あまり情報がなかったがぶっつけ本番でやってみました。
用意するもの
私が使用していたスノーシューはノースイーグルの現在は販売されていないアルミフレームのスノーシューです。スノーシューのストラップはよく見るゴムで引っ掛けるタイプではなく、ビンディングタイプとなっていて、これはこれで脱着のスピードが速く、悪くないシステムでした。
改造手順
まずステップインに改造するためにスノーシューのビンディングを外していきます。
スノーシュー本体とビンディング部分はこのリングで固定されているだけなのでこの固定リングを外して分解。
外れた様子がこちら。
ビンディング部分とクランポンの金具はリベットで固定されており、簡単に外すことができない構造です。
リベットの頭をドリルで削って外します。
六箇所全て頭を削ってビンディングとクランポン部分を分離することができました。
クランポン金具の中心線に線を引いて、大まかに中心のあたりをつけおきます。
次にクランポン金具とステップインビンディングの中心を合わせて、位置決めを行います。ビンディングの中心にはちょうどビスが打ってあるのでそこを目印としました。
ビンディングと接続する部分が決まったら、ポンチで印をつけた後、ドリルで穴を開けていきます。
ビンディングとクランポン金具の接続はM5サイズの皿ネジで行うため、面取りドリルでさらに皿ネジの頭部分の穴を掘りました。下の写真でベースプレートと皿ネジがほぼツライチになっているのがお分かりいただけると思います。
固定は4カ所。M5の皿ネジとナットで固定しゆるみ止めにはロックタイトを使用しました。
組み立て直してとりあえず完成です!
ちょっと軽量化!
このままでも使用できますが、軽量化を図りビンディングの両サイドとベースプレートを削りました。
切断はグラインダーで行い、ベースプレートにボール盤を使って貫通しない程度の穴をたくさん掘ってみました。
切断面は金属ヤスリとと耐水ペーパーで磨いて滑らかにします。
このままだと見栄えが悪いので塗装していきます。
パーツクリーナーで脱脂した後、艶消し黒のラッカースプレーで全体を塗っていきます。
カバーで隠れない部分の金属はあらかじめマスキングテープを巻いておきました。
いい感じの艶消し黒に塗れました。
こいつをクランポン金具に組み直し、スノーシュー本体と接続して改造終了です。
改造前後での重量はこんな感じ。わずかに重量減といった感じでしょうか。今回は利便性の向上を目的とした改造でしたので、ほんの少しの重量減でもラッキーです。
ヒールリフター機能も問題なく使えます!
ザックに固定してみたところ、ビンディングの関節部分が多少稼働するため、実戦で使用する際引っかからないよう、スノーシューバックを作ってみました。
使ったのは近所のセリアで売っていた500円のナイロン袋です。
袋の持ち手を切り取り、自宅に転がっていたバックルを縫いつけて、2カ所で引き絞って収納ができるようにしてみました。
バックパックにつけてみるとこんな感じです。シュッとしていますね!スノーシューを自作ザックに収納したことにより、引っかかりの軽減も期待できるでしょう。
システムがさらに洗練されました!早く実践で使用してみたいものです。
追記
実戦投入しました!脱着一瞬でかなり楽ちんです。
ヒールリフターもストックで上げ下げ出来ますし、立ったままでスノーシューの脱着が出来ていい感じです!
※ここで行った改造はあくまで個人が自分の責任において行っているものです。この改造手法を用いて生じたいかなる問題に対しても当方は責任を持ちませんので、ご自身で改造を行う場合はリスクについて充分ご検討の上自己責任で行ってください。
コメント