PR

テント泊初心者から上級者まで満足! LIGHT WINGS DAC UL1レビュー

ギア
ソトアソBlogをフォローする

私がメインで使用しているテントは、MOBI GARDENの「LIGHT WINGS DAC UL1」です。

軽量でありながら設営・撤収が非常に簡単。

初心者から経験豊富なハイカー・キャンパーまで幅広い層にお勧めできる特性を持ちながら、このクラスのテントとしては驚異的なコスパを誇っています。

本記事では、そんな私の推しテント「LIGHT WINGS DAC UL1」の魅力を徹底解説。実際の使用感やメリット・デメリットについても詳しくご紹介していきたいと思います。

そもそもモビガーデンとは?

MOBI GARDENは中国の世界最大のテント工場が自主ブランドとして立ち上げたテントブランドです。

日本では帝伸テックと言う会社が代理店として登録されており、キャンプ用や登山用のテントを販売しています。

※今現在は株式会社帝伸テックから株式会社Arataへと社名を変更しているようです。

おそらくMSRの一部やNEMO、2号機として使用しているシートゥーサミットのテントなどもここで作られているのではないかと思っています。

DAC ULの主なスペック

まずは諸元表を御覧ください。

総重量1215 g
(フットプリント約115 gを含まない)
最小携行重量1090 g (フライシート・インナーテント・ポール重量の合計)
展開サイズ全幅:105 cm(最小幅65cm)
全長:205 cm
前室長60 cm
全高:105 cm
収納サイズ43 × Φ11 cm
フライシート素材15Dリップストップナイロン(シリコンコーティング)3000mm防水
インナーテント素材メッシュ:軽量高密度メッシュボトム:20Dリップストップナイロン(シリコンコーティング)4000mm防水
ポール素材DAC Featherlite NSL Φ8.5mm
ペグDAC J-STAKE
フットプリント20Dリップストップナイロン
保証期間3年

最小重量1090gと超軽量ですが、ここで見ていただきたいのは総重量です。1215gと驚きの軽さです。

フットプリントを含めても1330gであり、この値段で買えるテントとしては破格の値段です。

「安かろう悪かろう何じゃないの?」なんて思った方もいるかも知れませんが、次に見ていただきたいのは使用しているポールです。

なんとDAC社のフェザーライトNSLΦ8.5mmを使用しています。Featherlite NSLはΦ8.5mmはEXPED(エクスペド)やZEROGRAM(ゼログラム)などの有名アウトドアメーカーも使用する信頼性の高いポールになります。DAC社はアウトドアチェアでおなじみのHelinoxの親会社と聞けば納得する人も多いのでは?

ちなみにDACのCEOのジェイク・ラーさん。「製品の設計と革新はマーケティングではなく執念」思想が強くていいですね。https://dacpole.com/より

もしくはmont-bellのステラリッジテントにも同じポール(Featherlite NSL ∅8.5mm)が採用されていると聞けば知ってる人なら「じゃあ大丈夫だな!」ってなると思います。

付属してきたタグ類。バックル関係はデュラフレックス。ファブリックはKOLON。ポールはDAC。どうだ!文句あるか!?って感じですね笑。

設営寸法

こんな感じです。

ソロテントにありがちな足元がすぼまった異型サイズですが、頭側は105cmとなかなか幅があるのでマットを敷いてもザックを置いたり小物を置くスペースは確保されています。

内部の様子

内部はこんな感じ。わかりにくい笑!

足元は必要最小限
ランタンフック用ループあり

最近のテントにあるような小物入れは付いていません。私はタイベック製の袋に全てまとめて放り込んでおくスタイルなので特に問題なし。天井部分にはランタンフックにもなるループが取り付けられていますが、私はランタンはは使用せずヘッデンのみで活動しています。

前室の様子

幅60cmとミニマムなサイズながら煮炊きをするには必要十分。パスタ程度なら問題なく調理できます。ほとんどの人はお湯を沸かす程度でしょうから全く支障なく行えると思います。

※テント内でのバーナーの使用は一酸化炭素中毒やヤケド、火災などのリスクがあり、大変危険です。必ずテントの外で使用しましょう。私は細心の注意を払って自己責任で使用しています。

設営。メッチャ簡単!!

まずは見たほうが早いので以下の動画を御覧ください。

ごめんなさい。動画が見つかりませんでした。後で差し替えます!ソロ湖畔キャンプの様子を御覧ください。

この設営の速さがこのテントの最も特徴的な点です。

フットプリント、インナー、フライシートが一体になっているため、設営がマジで爆速です。一般的なテントを使っている友人がインナーテントにスリーブを通しているときにはもうペグダウンを開始できます。

この設営の楽ちんさを知るとなかなか他のテントに浮気する気になれなくなります。

良いところ

  • 設営がメッチャ簡単

フットプリント・インナー・フライシートが一体となっているため設営がアッという間です。

  • 設営した後も移動も簡単。

フットプリントとインナー・フライシートが一体となっているため設営後の移動も楽々。

とゆーか、フットプリント・インナー・フライが一体になっているテントをほぼ知りません。というか自立式の吊り下げテント自体がほぼ無いんですよね。

知りうる限りだとZEROGRAM(ゼログラム)のEl Chalten Pro(エル チャルテン プロ) 1.5Pくらいか?でも¥86,900(税込)でフットプリント等含めると1,869g。う~ん、無いかな。カッコいいんだけど値段もカッコよすぎる。重いし。

  • 撤収も簡単

フットプリント・インナー、フライが一体となっているため、撤収の際も爆速で撤収で来ます。

ポールを外して幕体を適当に畳んでメッシュポケットに突っ込んで終了。ポールはサイドポケットに突っ込んで撤収完了です。2分くらいで撤収できる。

※ペグは小袋に入れてポールと一緒の袋に収納しています。

  • 雨の日の撤収も簡単

フライシートのみで設営できるので、雨の日の撤収も雨に濡れることなくスマートに行えます。インナーとフットプリントがフライと接続されているのでそこのバックルを外してフットプリントとインナーをメッシュポケットにしまいます。フライの中は地べたになりますので適当なマットを敷いて友人の撤収が終わるのを待つことも可能です。

西穂高山荘のテント場
空いてるメッシュポケットに全部突っ込むだけ!

翌朝はあいにくの雨でしたがこんな感じで雨をしのげます。

  • 撤収時の掃除も簡単

自立式のテントなので、中にあるホコリも、そのまま持ち上げてバサバサできます。一応ポールに気を使って優しく持ち上げましょう。

  • 超軽量

公式の重量は1330g(フットプリント、ペグ含む)です。ペグはもともとDACのJ-stakeというバラで買うと一本300円位する良いアルミペグが付属していますが、私はこれを超軽量なチタン製のピンペグ(1本6g)に変更しています。

DACのJ-stake。これだけでもいい値段する。
58gの軽量化ができる。

私はいつもフットプリントを装着したままで使用していますが、この状態での実重量は1239g。公称1300 g (フットプリント約115 gを含め)なのでこの時点で約60gほど軽量化できました。

尾瀬の見晴や那須の三斗小屋温泉など芝生のテント場ではフットプリントを省けるので、公称115gのフットプリントを除くと更に1124gになり、ダブルウォールテントとしては十分超軽量テントと謳える軽さになります。

  • 1人用としては充分な居住空間

内寸は、一般的な山岳用ソロテントの部類のサイズで、165cm60kgの私が使う分には広すぎず狭すぎない絶妙なサイズ感です。

175センチの友人は「もう少しだけ広いテントが欲しい」と言っていますが、次に何を買うべきかずっと悩んでいます。(笑)

  • 異常なコストパフォーマンス

私が買った時はモビガーデンが日本上陸するにあたってのバーゲン価格でしたので、28,000円と言う信じられない価格で購入しました。その後32,000円に値上がりし、現在は販売終了となっています。

イマイチなところ

  • 販売が終了している。

これが最もいまいちな点です。10回以上使って小さな穴が開いたりはしていますが製品的にはまだまだ使用ができる状態です。テント泊登山を初めたい!という友人にはまずこの製品を勧めていますが、売ってないんですよね。実はメッシュ生地の初期型ではなく、私が買ったあとに出た日本仕様のモノフィラ生地の青いバージョンもあるんですが、それも売り切れてます。

私も保証期間の3年を過ぎましたので、一応他のテントも物色しているんですが、次の候補が全然見つかりません。DACではなく、ユナンとかのポールでもいいので、同様のものを出してもらえると嬉しいです。

  • 天井部分がやや狭い。

以前は感じていませんでしたが、アルトTR +を使用するようになってから、天井部分の狭さに気が付きました。(逆に今まで気付きませんでした。知るって怖い)。

シートゥサミットTR1やNIMOのホーネットエリート オズモのように天井分を横方向に支える柱があると、さらに快適になりそう。重くなるだろうし無いものねだりなのは分かっちゃいるんですけどね~。

 

総評

設営・撤収の簡単さ、必要十分な快適性と使い勝手。驚異的な軽さと低価格のテントとしてはこれに代わるテントがない逸品です。

常念小屋のテント場
上高地の横尾野営場

フットプリントやガイライン、ペグの重量を抜いた最小重量を「これがうちの超軽量テントです!」とこれみよがしに出しているメーカーもありますが、そのような重量詐欺をすることもなく、メーカーの姿勢としても非常に好感が持てます。

最も惜しい点が現在では販売を終了している件。ユナンとかのポールでもいいので、同様のものを出してもらえるとうれしいなぁ。

速報!!

モビガーデンのサイトを見てみたら、「LIGHT WINGS 1 JPN DAC NFL」という製品が出ていますね!!

ポールはDAC製!

しかもNSLじゃなくてNFL!!

てことは今までよりも軽いはず!

※NSLΦ8.5よりもNFL8.7の方が0.2mmほど太いけど軽いんです。オタクしか興味がない話で恐縮です笑

しかも室内の後室部を拡大するためフライシートが延長されて利便性アップ!バックルームが付いて靴の置き場所にもう迷わない!

フットプリントなしの重量で1185g。フットプリント含めても1318g。てことはペグを変えれば58g軽くなると仮定してフットプリント含めても1260g。

フットプリント無しで使えば1127gとダブルウォールテントとしては破格の軽量テントになる!

これは激推ししておきます。おそらく速攻で売り切れると思う!てか俺が欲しい!

コメント