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サコッシュが邪魔??ならMYOGすればいいじゃない!

MYOG
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そもそもMYOGってなに?

MYOG(ミヨグ・ミョグ)とはMake Your Own Gearの頭文字をとった言葉で、

「自分の道具を自分で作る」事です

アメリカのハイカー、特にウルトラライトな装備でロングトレイルを歩くような文化の中で醸成された考えで、使用するギアを自分自身で作成することで「安く」「十分な性能」手に入れられる上、装備についての理解を深める事ができるというメリットがあります。

現在でもゴッサマーギアの前身であるGPVgearのHPでバックパックの作り方が残されています

ゴッサマーギアで販売されているG4-20の初期Versionですね。

自作の道具は工業製品のような精度感は出ませんが、必要十分なスペックで「より安く※」「より軽く※」「より自由」に道具を作る過程も含めて楽しいものです。チープな自作グッズを使っている人を見かけると「お、いいねー。」と思ってしまいます。自分で作った道具はその構造も知っているため、故障の際にもどのように修理すればよいかわかりますし。どうすればより壊れにくくなるか、どうすればより使いやすくなるかを考えて修理する経験を通して道具への理解を深めることができ、MYOGしたもの以外の道具に対してもまた違う深い視点で見られることができるようになるメリットがあります。

※ 「より安く」「より軽く」できるかは どんな素材を使用するか、どんな作りにするかによります。あくまで一般論として。

サコッシュは便利だけど邪魔!?

サコッシュはそこそこ容量があり、アクセスも良いため多くの登山者が使用しています。

しかし、急登や岩場など足上げのあるポイントでは太ももに当たって不快であったり、時にはバランスを崩したり、中の物を落とす危険性があったりします。

そのため、適宜肩紐を上下に調整して高さを調整するのですが、この調整が細かくストレスです。

グーグルで「登山 サコッシュ」で検索すると「邪魔」というワードがヒットすることからも多くの登山者が同様に感じていることなのだと思います。

私が登山で使用しているサコッシュはライペン(アライテント)のマップサコッシュ

40Dナイロンで55gと軽量。しかしアジャスターは両手でしか調整できません。立ち止まっての調整は登山の歩行のリズムが狂うし、急登でストックを使用している場合などは、ストックを持ったままの調整がしにくく、面倒に感じる場面が多かったためなんとかしたいと考えました。

片手で調整できれば邪魔になりにくそう!方法は!?

どうにか片手で調整できないものかと色々とサイトを徘徊して見つけたのが、

山と道の「Yamatomichi Sacoche」。以下の動画でスムーズに調整できているのが確認できます。

なるほどアジャスターを本体側に固定すればいいのか!とこのアジャスターを探してたどり着いたのが「OMM 」(アウトドア・マテリアル・マート)。MYOGをする人なら「Ripstop By The Roll」と並んで有名なサイトでしょう。

テント・ガイライン・アジャスター Lineloc 3
テントやタープのペグループから直接ガイラインを結ぶ代わりに、このラインロックを使えばガイラインのテンション調整とロックがとても楽に行えます。12.5mmのグログランテープとダイニーマ・リフレクティブ・ガイラインを組み合わせてお使いください。...

このラインストッパーがあれば肩紐が片手で上げ下げできるようになり、ストックで両手が塞がっている時もスムーズにサコッシュの位置を調整することができます

というわけでPayPalで支払って速攻で輸入してみた。料金の問題でダイニーマのリフレクティブガイラインとか諸々買ってしまったのはご愛嬌。

2023/05/14追記 アマゾンでも同様の製品が出てきました。送料を考慮するとこっちの方がお得。

準備するもの

・サコッシュ(今回はアライテントのマップサコッシュを使用)

・ラインロック

2.5~4㎜のダイニーマコード

いざ改造!!

作成方法はメッチャかんたん。

①元々ついていた紐を切って外します。

②紐が通っていた輪っかに2.5㎜のガイラインを通してボウラインノット(もやい結ぶ)で固定。

③もう一方の輪っかには初めからついていた紐を再利用してラインストッパーを固定します。

ここのところだけ縫製しなきゃいけないので少し面倒ですが、大した面積では無いのでチョチョイと縫えると思います。

縫い付けたラインストッパーに2.5㎜のガイラインを通します。

通したガイラインの端から8センチのところに玉結びで抜け止めの玉を作ります。

更にガイラインの一番端っこに 玉結びで持ち手を作ります。

これだけで紐の長さ調整がめっちゃ簡単になります。

肩紐代わりに使用したのは2.5mmのガイライン。

やや固めですが張りがあってラインストッパーとの相性もよく、カチッと止まるいい感触

この状態で重量は42g。カタログ値では55gなので、13gの軽量化ができたことに。

山と道サコッシュより軽くする事が出来ました

まーこの改造は利便性の向上が目的なので、軽量化はあくまでも副次的な効果です。

サコッシュの背負い方は人によると思いますが、私はサコッシュを掛けてからザックを背負う派です。ザックを背負ってからサコッシュをかけると、ザックを外した際にサコッシュが引っかかってしまい難儀することがありますので。

今回の改造の難点としては、2.5㎜と言う非常に細いコードを使っているため、サコッシュの中身を重くしすぎると左肩に食い込んで少し擦れる場合があるのと、縫製を行う工程があるため、慣れていないと面倒ということぐらい。

使い勝手は?

カロリーメイト、グミ、塩タブレット、防水加工を施した地図など約250グラムから300グラム程度の重量でしたら肩の擦れはほとんど気になりません。他にも自在結びを使って調整をする方法やサードパーティー製の自在金具などを使用して調整方法を変更することもできますが、片手での上げ下げのしやすさ、軽量性と簡便性のバランスから現状この方法がベターだと感じています。

玉結びで作った引き手も十分に機能していて、ほとんど見ずに片手で調整できます。動画で調整の様子をアップしてみました。いい感じに調整できていますよね?

他に何か良い方法があったらコメント欄から教えて下さいな!

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