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超軽量!アストロフォイルとタイベックで作る自作缶ホルダーのススメ

MYOG
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先日、尾瀬にハイキングに行った際、山で飲むビールがぬるくならないよう、アストロフォイルとタイベックを使って缶ホルダーを自作して行きました。

超軽量で持ち運びも楽ちん、軽くつぶせば隙間にも押し込めるので収納も簡単。飲みメインの宴会登山やULキャンプに持って来いのアイテムです。

今回の記事では、アストロフォイルを使った缶ホルダーの作成方法と使用感について共有していきます。

アストロフォイルとタイベックについて

MYOGをしない人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、アストロフォイルやタイベックはもともと建築業界の資材などに使われている素材です。特徴的な素材特性を持つため、アウトドアグッズの自作をする人たちの間では、それなりに名前が知られた素材です。

  • アストロフォイル

米国の宇宙開発に伴って開発された「アルミと空気層」 を使った遮熱材の民生化バージョンです。現在では住宅建材としても採用されており、その代表的な製品がアストロフォイル(Astro-Foil)です。

ポリエチレン製のエアキャップ(要するに「プチプチ」)の両面に高純度アルミ箔を貼りあわせた5層構造の遮熱材で、両面のアルミ箔が内外の輻射熱を反射し、空気層が表面から裏面への熱伝導を抑える役割を果たします。

要は「プチプチにアルミフォイル貼ったらいい感じの遮熱材になった!」って材料です。ちなみに表裏がありますので、仕上がりに気を使う方は一応気にしてみると良いかもしれません。

表面。ツルツルで張りがある。
裏面。シワシワで張りが弱い。
  • タイベック

米国の巨大繊維企業デュポン社が開発したポリエチレン製の不織布です。耐水性・耐塵性などの各種バリア性を有しつつ通気し、かつ軽いという特性を持ちます。その特性から建材や防護服、医療用滅菌包材等に使用されています。

福島原発の除染作業等でも使用されてましたね。
緊急時用寝袋。透湿防水でシェラフカバーとしても使用可。

登山用品においてはグランドシートやシェルター、シェラフカバーなどに使用されています。製品自体が安価であり、加工のしやすさからMYOGの材料として初心者に最もオススメの素材でもあります

建材として使用されることが多い材料なので、以前は普通に買おうとするとメッチャデカい単位での購入になるのが難点でしたが、現在はメルカリなどで適当なサイズのものを購入できるようになりましたので、各自でいい感じのサイズを購入してください。MYOGの材料も最近では随分気軽に買えるようになりましたね。

材料と道具

今回は、350ml缶用のサイズで作成していきます。このサイズでしたら、500mlサイズの缶にも併用できますので、山に持っていく用途でしたら、350mlサイズでの作成がオススメです。

使用する材料と道具

作成方法

  • 計測

まずは350ミリリットル缶の外周及び高さ、直径を測り、測ったサイズをアストロフォイルにマーキングします。

どうせ上からタイベックシートを貼リ付けるのでざっくりでも大丈夫です。

高さ11cm×幅23cmで切り出した。
直径6.5cmでカット。
  • 切り出し

マーキングに沿ってアストロホイルを切り出します。

  • 組み立て

アストロホイルが切り出せたら、仮組みしてみましょう。この時点で350缶がスムーズに入るかどうか確認します。

スムーズに缶が入ることを確認。
缶はそのまま芯として使用します。

問題なく収まるようでしたら、テープを使用して組み立てます。

底部分をはめ込んで・・・。
テープで固定します。

とりあえずこの時点で缶ホルダーの形になりました。ぶっちゃけこのままでも使用できます。

今回はタイベックシートを巻いてそれらしい感じを出していきます。せっかくなので、首からぶら下げられるように紐も付けたいと思います。

  • ベルトループ作成(作成順番ミスって写真撮り忘れました!)

大体こういうMYOG小物は、ベルトループを付けておけば何とかなるんです笑

缶ホルダーの上部から1センチ弱くらいのループが出るようにしていきます。今回は2ミリのダイニーマコードを使いました。

適当に切ったダイニーマコードを折り返して直径8mmくらいのループを作ります。ループのサイズを確認しながら、缶ホルダーのサイドに両面テープを貼り付け、ダイニーマコードを固定します。

※いい写真がなくて恐縮ですが、下の写真のような感じになるようダイニーマコードを缶ホルダー側面に固定しています。

缶ホルダー上部にループを2箇所作成。
固定は両面テープのみでしっかり固定されています。
  • タイベックシートを外側に貼り付ける

現物合わせでタイベックシートを貼っていきます。

ここは仕上がりに影響しますので、見栄えを良くしたい方は気合を入れましょう

高さ15cm×幅27cmで切り出しました。少しデカかった。

飲み口付近は1センチほど長めに切り取り、缶ホルダーの内側に織り込んで両面テープで固定しています。

クルクル巻き付けていきます。
1cmほど残して余分な分をカット。

底部分は円形に切ったタイベックシートを貼り付けています。サークルカッターで円形に切り取ると、仕上がりが綺麗。お手軽に「製品感」が出せるのでお勧めです

サークルカッターで切り出したものを貼付。
いい感じ。
  • 肩紐作り

肩紐は以前サコッシュをいじくった際に余ったライペンのサコッシュの紐を流用して作成しました。2mmのダイニーマコードでも良いと思う。

カラビナフックを両端につけ、紐の付け外しができるようにし、片側の末端は自在結びで処理しました。こうしておくと紐の長さ調整ができて便利です。

肩紐はスナップフックで簡単に脱着可能。
  • 完成!

素人が30分で作った割にはちゃんと形になっていますね。

なかなかいい感じ!

本格的にやるんでしたら、ミシンとかを使ってもいいんですが、アストロフォイルもタイベックも両面テープがよく付きますので、缶ホルダー程度の工作でしたら両面テープで充分な強度が得られると思います。底部の湾曲部分とかミシンでは難しそうですしね。

重さは21gと軽量です。これなら持って行くのも躊躇しませんね!

使用感とメリット

ぬるくなるのが少し遅いかな?位の使用感です笑。でも無いよりは確実に良いです。

こいつの良いところは尾瀬ヶ原などを散歩しながら飲み歩いていると、写真を撮りたくなる場面がちょくちょくあるんですが、そんな時にも両手がフリーにできるので、スムーズに写真が撮れると言うのが1番のメリットでしょう。

山小屋から山小屋に行く際、飲み終わってしまった空き缶をしまっておく事ができるので、そんな時も空き缶を片手に持ち歩かなくて済むのも良い感じです。

注意点ですが、肩からぶら下げて歩くのは1~2口程度飲んでからにしましょう。満タン状態で歩くと歩行時の振動でビールがこぼれます笑!

これから秋になってきますと夜間の寒さを凌ぐため、ナルゲンボトルに熱湯を入れて、それを湯タンポ代わりに使用する方もいるかと思いますが、私はこの方法で作った缶ホルダーをナルゲンボトルのサイズにした物も使用しています。

湯たんぽでアチチ状態にならないのと、冷めにくいのの一石二鳥でこちらもオススメの使用方法です。

まとめ

ご自宅に余っているアストロフォイルやタイベックシートでお手軽に作れる保温保冷缶ホルダーのご紹介でした。

充分使い物になるクオリティーだと思いますので、興味を持たれた方はぜひ作ってみてください!以上、ハイキングやテン場周辺での宴会などだけではなく、キャンプやフェス、お祭りなんかでも使える自作缶ホルダーのご紹介でした!

MYOG好きあるあるなんですが、自宅に材料溜まりがち&使い終わった材料の使い道探しがちです。他にもカーボンフェルトや、ダイニーマコードの活用方法でなにかいい感じのグッズがありましたらコメントで教えて下さい。今度コジーの作成方法なんかもご紹介して行きたいと思っています。

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